ビジネスで活用できるボードゲーム19選！ユニークな社内研修・採用を実施しよう

この記事では、社内研修の効果を高めたい人事担当者の方へ向けて、ビジネスボードゲームの選び方と実践的な活用方法について解説します。

戦略思考やマネジメント力を楽しく育成したい方の参考として、ぜひ最後までお読みください。

＞＞【戦略思考】経営判断力を鍛えるボードゲーム5選はこちら
＞＞【マネジメント】組織運営力を高めるボードゲーム5選はこちら
＞＞【リーダーシップ】統率力を磨くボードゲーム5選はこちら
＞＞【問題解決】論理的思考を養うボードゲーム4選はこちら

ビジネスで活用できるボードゲーム19選

ビジネスに活用できるボードゲームには、さまざまな種類があります。

• 【戦略思考】経営判断力を鍛えるボードゲーム
• 【マネジメント】組織運営力を高めるボードゲーム
• 【リーダーシップ】統率力を磨くボードゲーム
• 【問題解決】論理的思考を養うボードゲーム

目的に応じて適切なゲームを選択することで、効果的な研修が実現できます。

【戦略思考】経営判断力を鍛えるボードゲーム

経営における意思決定には、限られたリソースの中で最適な選択を行う戦略的思考が不可欠です。ここでは、経営判断力を効果的に育成できる5つのボードゲームをご紹介します。

実際のビジネスシーンで直面する状況を、ゲームを通じて疑似体験できます。

モノポリー（Monopoly）

不動産取引をテーマにした古典的な経営シミュレーションゲームです。

限られた資金を効率的に運用し、収益性の高い物件に投資する判断力が求められます。物件の価値や立地条件を分析し、他のプレイヤーの動向を見据えた戦略的な投資判断が必要です。

現金管理やリスク分散の重要性も学べ、実務での投資判断にも活かせる実践的な学びが得られます。適切な投資タイミングを見極める力も養えます。

カタン（Catan）

資源管理と開発戦略が学べる人気ボードゲームです。

限られた土地と資源を効率的に活用し、植民地の発展を目指します。他プレイヤーとの交渉や取引を通じて、Win-Winの関係構築も体験可能です。

資源の価値は市場原理で変動するため、需要と供給のバランスを読む力も養われます。戦略の柔軟な修正や、長期的な視点での判断力も求められる点が特徴的です。

パワーグリッド（Power Grid）

電力会社の経営を通じて、サプライチェーンマネジメントを学べるゲームです。

発電所の建設と運営、送電網の拡大、燃料の調達など、複数の要素を総合的に判断しなければなりません。

市場価格の変動や競合他社の動向を見据えた意思決定が求められ、コスト管理と収益最大化のバランスを実践的に学べます。

環境への配慮も求められる現代的な要素も含まれています。

フードチェーンマグネイト（Food Chain Magnate）

食品産業をテーマにした経営シミュレーションゲームです。

原材料の調達から製品の開発、販売戦略まで、一貫したビジネスプロセスの体験が可能です。

市場ニーズの変化や競合他社の動向に応じて、製品ラインナップを最適化する判断が求められます。

品質管理やブランド戦略の重要性も学べ、実際の食品ビジネスの課題とも直結した学びが得られます。

アグリコラ（Agricola）

農場経営を通じて、経営資源の最適配分を学べるゲームです。

労働力や資金、土地などの限られたリソースを効率的に活用し、持続可能な経営を実現しなければなりません。

短期的な収益と長期的な成長のバランスを取りながら、戦略的な意思決定を行う力が養われます。

リスク管理や事業の多角化についても実践的に学べます。

【マネジメント】組織運営力を高めるボードゲーム

組織を効果的に運営し、目標達成に導くマネジメント力は、ビジネスの成功に不可欠なスキルです。

ここでは、チーム運営や資源管理、リスクマネジメントなどを実践的に学べる5つのボードゲームをご紹介します。

チケットトゥライド（Ticket to Ride）

鉄道網の構築を通じて、プロジェクトマネジメントの基礎を学べるゲームです。

限られたリソースの中で、最適なルート選択と優先順位付けが求められます。長期的な目標と短期的な実行計画のバランスを取りながら、効率的なネットワーク構築を目指します。

他のプレイヤーの動向を見据えたリスク管理も重要で、計画変更への柔軟な対応力も必要です。プロジェクト推進における重要な要素を、実践的に体験できる点が特徴です。

パンデミック（Pandemic）

グローバルな危機管理を題材にした協力型ボードゲームです。

プレイヤーはそれぞれ異なる役割を持ち、チームで世界的な感染症の封じ込めに挑戦します。

限られた時間と資源の中で、最適な意思決定と役割分担が必要です。状況の変化に応じた柔軟な戦略変更や、チームメンバーの強みを活かした組織運営を学べます。

危機対応における組織的な意思決定プロセスを体験できる点も魅力です。

シティビルダー（Suburbia）

都市開発を通じて、組織の成長戦略を学べるゲームです。

インフラ整備から住民サービスまで、多角的な視点での意思決定が必要です。

予算配分や人材配置、市民ニーズへの対応など、実際の組織運営に通じる要素が含まれています。

短期的な課題解決と長期的なビジョン実現のバランスを取りながら、持続可能な発展を目指す必要があります。組織のスケールアップに伴う課題にも直面する点が特徴的です。

キャッシュフロー（CASHFLOW）

財務管理とリスクマネジメントを学べるボードゲームです。

収入と支出のバランスを取りながら、投資判断や資金調達の意思決定を行います。市場変動や予期せぬ出来事への対応など、実際のビジネスシーンで直面する状況も体験可能です。

キャッシュフロー管理の重要性や、財務戦略の立案プロセスについても実践的に学べます。

スルー・ジ・エイジズ（Through the Ages）

文明の発展を通じて、組織の持続的成長を学べるゲームです。

各時代で求められる技術革新や制度設計を行いながら、組織の競争力を高めていきます。

資源配分や技術開発への投資、他文明との外交など、総合的なマネジメント能力が試されます。

時代の変化に応じた戦略の見直しや、イノベーションの重要性についても体験的に学ぶことが可能です。

【リーダーシップ】統率力を磨くボードゲーム

リーダーシップの本質は、チームメンバーの力を最大限に引き出し、共通の目標に向かって導くことです。

ここでは、交渉力や意思決定力、チーム統率力を効果的に育成できる5つのボードゲームをご紹介します。実践的なシチュエーションを通じて、リーダーに求められる多様なスキルを磨くことが可能です。

ディプロマシー（Diplomacy）

外交交渉を題材にした戦略ゲームです。プレイヤーは各国の指導者となり、同盟関係の構築や戦略的な交渉をおこないます。

言葉による説得や信頼関係の構築が重要で、相手の意図を読み取りながら最適な判断を下さなければなりません。複数のプレイヤーとの関係性をマネジメントしながら、自国の利益を追求する難しさを体験できます。

ビジネスにおける利害関係の調整や、戦略的なパートナーシップ構築にも活かせる学びが得られます。

セブンワンダーズ（7 Wonders）

古代文明の発展をテーマに、リソース管理とチーム育成を学べるゲームです。

限られた資源を効果的に配分しながら、文明の繁栄を目指します。軍事、科学、経済など、様々な側面でバランスの取れた発展が求められます。

隣接するプレイヤーとの取引や競争を通じて、状況判断力や戦略的思考力が養われます。

組織の多角的な成長戦略を立案する力も身につけることが可能です。

レジスタンス（The Resistance）

心理戦を通じて、組織内の信頼関係構築を学べるゲームです。

プレイヤーはそれぞれ異なる役割を持ち、相手の本質を見抜きながらミッションを遂行します。説得力のあるコミュニケーションや、状況に応じた柔軟な対応が必要です。

限られた情報の中で最適な判断を下す力や、チーム内の合意形成能力も養えます。

マーダーミステリー

物語性のある推理ゲームを通じて、情報収集と分析力を磨けます。

各プレイヤーは与えられた役割を演じながら、事件の真相解明に向けて協力しなければなりません。断片的な情報を組み合わせ、論理的な推論を展開する必要があります。

他のプレイヤーとの対話を通じて、効果的なコミュニケーション能力や、チーム内での信頼関係構築力も養えます。

マーダーミステリーで新たなスキルを発見し、磨くチャンスをつかみましょう。初めての方でも楽しめるシナリオが揃っています。今すぐ挑戦して、ビジネスに活用してみませんか？

クー（Coup）

政治的な駆け引きを題材にした戦略ゲームです。

プレイヤーは影響力を行使しながら、自身の目標達成を目指します。他プレイヤーとの同盟関係や、タイミングを見極めた行動選択が重要となるでしょう。

状況の変化に応じた柔軟な戦略変更や、リスク管理能力も求められます。組織内での影響力行使や、戦略的な意思決定プロセスを実践的に学ぶことができます。

【問題解決】論理的思考を養うボードゲーム

ビジネスにおける問題解決には、状況を的確に分析し、最適な解決策を導き出す論理的思考力が不可欠です。

ここでは、分析力や戦略的思考、意思決定力を効果的に育成できる5つのボードゲームをご紹介します。実践的な課題解決を通じて、ビジネスで活かせる思考法を身につけていきましょう。

カルカソンヌ（Carcassonne）

中世の都市建設を題材にした戦略ゲームです。タイルを配置して街や道路、修道院などを建設し、効率的な領土拡大を目指します。

限られたリソースの中で、最大限の効果を生む配置を考えなければなりません。他のプレイヤーの動向を見据えながら、長期的な視点での計画立案が求められます。

状況に応じた柔軟な戦略変更や、機会損失を最小限に抑える判断力も養えます。

ドミニオン（Dominion）

デッキ構築型の戦略ゲームです。プレイヤーは自身の領地を拡大しながら、効率的な行動カードの組み合わせを考えなければなりません。

リソースの最適配分と、デッキの効率化による戦略構築が重要となります。状況分析に基づく的確な判断と、長期的な戦略立案が求められます。

他プレイヤーの動向を見据えた柔軟な戦略修正も必要で、実践的な意思決定力を養うことが可能です。

プエルトリコ（Puerto Rico）

植民地経営を通じて、総合的な問題解決能力を養えるゲームです。生産、加工、販売という一連のビジネスプロセスを最適化する必要があります。

限られた労働力と設備を効率的に配分しながら、市場の変化に対応した戦略立案が求められます。

他プレイヤーの選択が自身の戦略に影響を与えるため、状況を予測した意思決定も重要となるでしょう。

テラフォーミングマーズ（Terraforming Mars）

火星の環境開発を題材にした戦略ゲームです。プレイヤーは企業として、限られた資源と技術を活用しながら火星の環境改善を目指します。

短期的な利益と長期的な成長のバランスを取りながら、効率的な開発計画を立案しなければなりません。

他企業との協力や競争を通じて、戦略的な意思決定力や問題解決能力を養えます。

ビジネスボードゲームを取り入れるメリット

ビジネスボードゲームには、従来の研修方法にはない独自の効果があります。以下の4つのメリットを理解し、効果的に活用しましょう。

チーム力が確実に向上する

ビジネスボードゲームを通じて、自然な形でチームワークが醸成されます。限られた時間の中で目標を達成するため、メンバー間の協力が不可欠です。

お互いの考えを共有し、意見をすり合わせながら最適な解決策を導き出す過程で、コミュニケーション能力が向上します。特にマーダーミステリー形式のゲームでは、情報共有と合意形成の重要性を体感的に学べます。

実践的な意思決定力が身につく

ビジネスボードゲームでは、実際のビジネスシーンに近い状況で意思決定を行います。時間的制約や限られた情報の中で判断を下す経験は、実務での意思決定力向上に直接的につながるでしょう。

シミュレーション要素の強いゲームでは、失敗のリスクを気にせず様々な選択肢を試すことができます。この過程で得られる気づきや学びは、実務での判断の幅を広げることにも役立ちます。

楽しみながら経営感覚が養える

ゲーム形式を取り入れると、参加者は自然と能動的に学習に取り組むようになります。競争や達成感といった要素が、学習意欲を高める効果的なモチベーションとなります。

実際の経営判断に近い体験を、リスクを気にせず楽しみながらできるでしょう。この経験は、実務での経営判断の際の重要な基礎知識となり得るものです。

参加者の適性が可視化できる

ゲーム中の行動観察を通じて、各参加者の強みや改善点を客観的に把握できます。リーダーシップ、問題解決能力、コミュニケーション力など、様々な側面での評価が可能です。

普段の業務では見えにくい潜在的な能力や適性が表出する場合もあります。この情報は、人材育成や適材適所の配置を考える上で、貴重な判断材料となります。

ビジネスボードゲームの効果的な進め方

ビジネスボードゲームを効果的に実施するには、適切な準備と運営が欠かせません。以下の3つのステップに沿って進めることで、より高い効果が期待できます。

STEP1.参加人数と時間配分の設定

効果的な実施のためには、適切な人数設定と時間配分が重要です。一般的なビジネスボードゲームでは、4～6名程度のグループサイズが理想的です。

また、ゲームの実施時間は60～90分程度を目安とし、事前説明と事後の振り返りの時間も含めて計画を立てます。この時間配分により、十分な学びと気づきを得られます。

STEP2.ゲーム中の適切なファシリテーション

ゲームの進行中は、適切なファシリテーションが重要です。ルールの説明はもちろん、必要に応じて助言や進行の調整をおこないます。

特に、グループ間で進度に差が出た場合は、適切なヒントを提供して全体のバランスを保ちます。重要な気づきがあった場合は、その場でフィードバックを行うことも効果的です。

STEP3.振り返りの実施とフィードバック

ゲーム終了後の振り返りは、学びを定着させる重要なプロセスです。個人での振り返りとグループでの共有を組み合わせると、より深い気づきを得られます。

振り返りでは、ゲーム中の体験を実務にどう活かせるか、具体的な行動計画として落とし込んでいきます。この過程を通じて、実践的な学びとして定着させることができるでしょう。

ビジネスボードゲームを成功させる5つのポイント

研修効果を最大化するために押さえておくべき重要なポイントを解説します。これらの要素を意識することで、より効果的な実施が可能となります。

1.目的に沿った適切なゲーム選び

ビジネスボードゲームを選ぶ際は、組織の課題や育成目標の明確化が重要です。戦略思考を養いたい場合はモノポリーやカタンを、チームビルディングを重視する場合はマーダーミステリーを選ぶといった具合です。

ゲームの難易度や所要時間も、参加者のレベルや研修スケジュールに合わせて選定します。

初めて実施する場合は、比較的シンプルなルールのゲームから始めることをおすすめします。

2.事前準備と環境づくり

効果的な実施のためには、入念な準備が欠かせません。必要な道具や資料の確認はもちろん、会場のレイアウトや座席配置まで、細部にわたる計画を立てます。

参加者の心理的安全性の確保も重要です。「失敗してもいい」「積極的な発言を歓迎する」という雰囲気づくりが、より活発な参加を促します。

3.参加者の主体性を引き出す工夫

ゲーム進行中は、参加者の自主性を重視します。ファシリテーターは必要最小限のサポートに留め、参加者同士での問題解決を促していきます。

競争要素を適度に取り入れると、モチベーションが向上するでしょう。ただし、競争が過度にならないよう、バランスの取れた運営を心がけます。

4.実務との関連付け

ゲームでの体験を実務に活かすためには、具体的な関連付けが重要です。振り返りの際は、「この場面は実務のどのような状況に似ているか」「得られた気づきをどう活かせるか」といった視点で議論を深めます。

マーダーミステリーなど物語性のあるゲームでは、ストーリーと実務のアナロジーを意識することで、より深い理解につながります。

5.継続的な実施計画の策定

一回限りの実施では、効果は限定的です。定期的な実施計画を立て、段階的にスキルを向上させていく仕組みづくりが重要です。

最初は基礎的なゲームから始め、参加者の成長に合わせて徐々に難易度を上げていきます。実施後のフィードバックを次回の計画に反映させ、継続的な改善を図ります。

ビジネスとボードゲームに関するよくある質問

ビジネスボードゲームについて、多く寄せられる質問とその回答をまとめました。実施を検討する際の参考にしてください。

お好みのボードゲームでビジネスの幅を広げよう！

ビジネスボードゲームには、戦略思考を養うものから、マネジメント力を高めるもの、リーダーシップを磨くものまで、さまざまな種類があります。特にマーダーミステリーのような本格的なゲームは、複数の能力開発が同時に期待できる優れた研修ツールです。

適切な準備と運営、そして効果的なフィードバックを組み合わせると、楽しみながら実践的なビジネススキルを身につけられます。各ゲームの特徴と期待効果を理解した上で、自社の課題に合った施策を選び、まずは試験的に実施してみることをおすすめします。

組織の成長のために、新しい研修手法にチャレンジしてみましょう。